打算

以前私のことを好いてくれていた人にこう言われた

「○○がラーメン食べれる女の子で良かった」

笑って流したけどその言葉がずっと違和感として残っていた

 

言葉に窮屈に縛られる感覚だった あなたがこういう人間で、それで自分が助かる、と私という人間を規格化しその独自解釈の形式を好かれたおかげで私はいかにもそういう人間という振る舞いをしなければならなくなる

一度こういうことを言う人ならば、今後も私は縛られ続け、規格からはみ出た場合はきっと、彼は首を傾げてこんなはずじゃなかったと私を切り捨て、別の"正しい"女の子で埋め合わせるのだろう、そこまでが見えてしまった

 

誰でもいいわけじゃないなんて言い訳に過ぎない、ごまんといる女の子のグラデーションのなかで好みの色があって、それに近しい女の子、という条件付きでなら誰でもいいのだ、そして何せ母数が多いから、条件付き誰でもいいはニアイコールで誰でもいいになる

 

私はわたしがもつ色にそれなりに誇りを持っているから、適当なそれらしい色として扱われたことに怒りを覚えていた 違和感の正体はこれだった

し、私が振った一ヶ月後に彼は別の人と付き合っていた

 

クソ男だったとだけ吐き捨てる強さは持ち合わせていなかったし、いやな人だなとは思ったけれど、わたしの色が綺麗じゃないから綺麗じゃない男の人を引き寄せちゃうのかなと思って相当自尊心が削られた

 

悲しい

 

もう文章を書く力がない おやすみなさい